ヒシクイはこんな1日を過ごしています。(1993年12月)
午前6:49分 58羽3群に分かれて稲波干拓地に飛来
午前9:40分 全羽飛ぶ。上空を旋回してまた近くの田んぼに降りる。
午前10:44分 近づいた人間を警戒して12羽が飛ぶ。近くの田んぼに移動
午前11:24分 全羽飛ぶ。上空を旋回して近くの田んぼへ降りる
午後3:20分 近づいた自動車を警戒して2羽が飛ぶ。旋回して群れに戻る
午後5:04分 全羽、霞ヶ浦へ飛んで移動

ヒシクイの警戒行動
1.首を伸ばしてじっと見る
すわったまま首をあげる。立ち上がって
首を上げる、ななめ上の方に向かって、など
いろいろな段階があるらしい。
2.歩いて逃げる
相手がすぐそばまで来た場合。
はばたきのまねをすることもある。
3.飛んで逃げる
霞ヶ浦に飛んでいくことが多い。犬・猛きん
類、自動車・ヒシクイなどを見に来た人など
が主な原因。

ヒシクイ観察では、「警戒させない」ことがかんじんです。警戒している間は、エサが食べられないのです。
そばに寄ったり大きな音を立てたりせずに、そっと見ていましょう。
急な動きをしない 田んぼは仕事場
一定の距離を置いていても、ヒシクイは、
動くものに敏感に反応します。じっとし
ていると警戒を解きますが、動くとヒシ
クイから遠ざかるものにも警戒します。
なるべく動き回らずに見ていましょう。
田んぼは農家の人たちの仕事場です。
勝手に入って畦を踏み荒らしたり、仕
事のじゃまにならないようにしましょ
う。空き缶などゴミを持ち帰るのは常
識ですね。
釣るのは魚
半径100メートル以内には
近づかない
捨てられた釣り糸が脚や羽にからまった鳥
がいます。釣り糸はくさらないため、はず
すことができない鳥は一生不自由なままな
のです。マナーを守って釣りを楽しみまし
ょう。
ヒシクイは接近するものを警戒します。「近くで見たい」「よりアップで撮りたい」などという気持ちはぐっとこらえましょう。
またエサをやろうと近づくのもヒシクイに
とってはありがた迷惑。少なくともヒシク
イの半径100メートル以内には近づかない
ようにしましょう。
犬はつないで
ヒシクイを飛び立たせる原因の半分は人
と犬です。犬の放し飼いはやめましょう。

※ヒシクイの飛来地周辺および、観察小屋の地図はこちらです。
 観察小屋の画像・観察小屋周辺の画像1・観察小屋周辺の画像2
※稲敷雁の郷友の会のページはこちらです。
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