平成3年度からの調査では、ヒシクイの生活場所は、
稲波干拓地・霞ヶ浦・小野川および小野川旧河道です。
このうち最もよく利用されているのは、稲波干拓地です。
ヒシクイは朝から夕方までの約9時間の時間を稲波干拓
地で過ごし。エサを食べたり休んだりしています。
 また稲波干拓地の中でも、特定の水田に降りる傾向
があります。
夜もそのまま稲波干拓地で過ごすことも、よくあります。
 霞ヶ浦と小野川・小野川旧河道は、主に危険を感じた
時の緊急避難や急速場所・ねぐら(夜を過ごすところ)
になっています。
小野川
 現在ヒシクイがエサ場
にしている水田は、戦前
は広い湿地帯で、多くの
ガン、カモが渡来してい
ました。1939年に江戸崎
入干拓事業が始まり1957
年に完成しました。
 平成14年現在の干拓総
面積は226haになります。
稲波干拓地
霞ヶ浦

霞ヶ浦のヒシクイは・・・
かつて、関東地方では日本最大のガン類の越冬地でした。東京湾でヒシクイやマガンなどが冬を過ごしていたし、
1923年頃までは、皇居のお堀ばたで休むヒシクイの姿も見られました。
 しかし1930年代に入ると、もはや東京でのヒシクイの姿は見られず、1967年に東京湾でマガンが観察されたのを
最後に、東京でマガン粋が越冬することはなくなってしまいました。現在では、毎年ヒシクイの群れが確認されている
のは、関東地方では稲波干拓地だけです。
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