(3 )7 月25 日〜27 日祇園祭
〈神輿〉第1 日目(お迎え)神 輿は、御仮屋から当番町によって八坂神社まで運ばれ、神官の祝詞奏上後、
すべての明かりが消され、白布のマスクをした神官によって御神体が神輿に移される。この時、大太鼓と
笛による囃子が始まる、ゆっくりとした重みのある囃子で、お仮屋に鎮座するまで続けられる。
また、当番町祭典係(2 人)は、神官のもつ杯に二度神酒を注ぎ(同じ動作を二回くり返す)、さらに
二手に別かれて、神官、当番町、氏子総代、天王町役員に神酒を差し上げ、終了後、当番順に町名を呼び
上げ(一番○○町のごとく)、各町世話人に神酒を差し上げ、町名の書いてある番号札と合力代(負担金)
が書いてある紙の入った封筒を渡す。
さらに、これが終わると、祭典係2 人が交互に神酒を酌み交わし、最後に神官へ同じ要領で神酒を差し
上げる.そしてすべてが終了すると、天王町役員の先導で出発する。
(各町の役員は、町内境界で神輿を出迎え、順次引き継ぎ先導して行く)
なお、鹿島神社でも同じような要領で、御神体が神輿に移され、御神酒奉盃の儀が行われ、休憩後出発
する。やがて、神輿がお仮屋に近づくと、焚上げといってお仮屋の前に高く積まれた藁に点火される。
神輿は、燃え盛る炎のまわりを7 回まわり(時計回り)、お仮屋に鎮座する。
この間、各町の若衆や信者が、注連縄を腰に巻き、滝を浴びて、駆け足で御神滝と神輿の周りを7回往復
する。焚 上げの灰は、みんなが争って集め、田にまいて豊作を祈ったり、神棚に上げて家内安全・商売繁盛
を祈ったりする。また、この灰を身に付けていると健康になると言い伝えられてもいる。
神と火と水は、大変深いかかわりをもっているが、同時に行われることは、大変珍しいことであるといわれ
ています。
神 輿がお仮屋に鎮座すると、これまでと同じような要領で御神酒奉盃の儀があり、神官のあいさつがあって
第1 日目が終了する。
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